白衣の天使と呼ばれ、女の子なら誰もが一度はあこがれる看護師の仕事。
しかし、看護師の笑顔の裏には苛酷な労働環境が存在します!
早番、日勤、遅番、準夜勤、深夜勤など、複雑な勤務シフトから来る生活リズムの乱れや、些細なミスが命取りになるという緊張感やストレス、また、診療科によっては業務の内容が著しくハードだったり、勤務時間以外にも病院から呼び出しがかかるときもあります。また、慢性的な看護師不足から来る、勤務シフトの過酷さなど、看護師の労働環境自体が慢性疲労の原因となっているのです。労働環境が原因となっている場合は、いくら疲労を感じている看護師ががんばってもなかなか慢性疲労は改善しません。看護師を雇用している病院側が考えなくてはいけない問題点なのです。
Qでは具体的にどのような労働環境の改善を行えばいいのでしょうか?
<働く看護師を増やす>
現在日本には50万人ほどの、看護師の資格を持っていながら看護師の仕事をしていない潜在看護師がいるといわれています。この潜在看護師の中には病気や怪我などで社会復帰が難しい人もいますが、多くの場合、パートやアルバイトなど、働ける条件を増やすことによって復帰できる看護師もたくさんいます。このようにいろんな働ける環境を整えることで看護師の人員を増やし、今勤務する看護師の仕事の負担を少しでも減らすことができます。
<休憩や休暇の確保>
仕事が忙しいと休暇をとるなどという当たり前のことがなかなか難しいことがあります。たとえば夜勤明けは通常夜勤が終われば帰宅して次の勤務まで休む権利があるのですが、その日の勤務の人数が足りないと補うために残業などを強いられることがあります。また、病院の中には妊娠してつわりで苦しんでいても休むこともできず、流産してしまったという人までいます。休憩や休暇は慢性疲労を軽減させるための一番の方法でもあるのでぜひ実行してほしいところです。